架空家族の乗っている車の排気量で全てを判断する高校生の日記

架空家族の乗ってる車の排気量で
全てを判断する高校生の日記
今日は中間テストの数学が
返ってくる
おれは脳内の600CCをフル活用して
テスト勉強に取り組んだ
でも600CCでは
2個の数式を覚えるうちに
3個の数式を忘れてしまう
これも排気量不足か
隣の席の2000CCオマケに
ターボがついてる田中には負けるかもしれない
田中は2000ccのうち
1300ccを部活動に費やしているが
残りの700ccで
ゴール前で伸びてきて
鼻先でオレを追い越すぐらいの
点数を毎回出してくる
確かに田中が部活で走っている時は
ロスのないスタートから
滑らかな加速を見せつける
あれも排気量か
でもあいつは直線を多用する図形には強いが、
小回りが必要なグラフの問題は不得手としているはずだ
そこに600ccのオレは小回りと解く問題の数で上回るしかない
テストが中々返ってこない、V8 4リッターの真壁先生から
みんなが静かになるまで
13秒かかりました!と怒られた
さすがV8 4リッター 言葉のトルクが違う
3リッターの佐藤が76点と喜んでいいのか悪いのか分からない点数で
うーーんと小首を傾げながら
お前何点だった?
仲のいい2.5リッターの林とじゃれている
3リッターの癖に情けない
次はクラスのアイドル
家柄も由緒正しい品行方正な
V12 5リッターの白木さんだ
お父さんが会社をいくつも経営しているらしく、
さすが98点!!
オマケに間違えた所を先生!!
なんでここが間違いなんですか?
と先生を問いただしている
あの飽くなき向上心さすが
V12 5リッターだ
その後の静粛性と椅子に
姿勢正しく美しく座る姿は
まさにセンチュリーだ
ところで600ccの俺のテストは
いつ返ってくるんだ
V8 4リッターの真壁先生、、、
まさか600ccのオレのテストを
教員室に忘れて来たんじゃないだろうか?
先生ほんとに迫力がある代わりに燃費が
悪いや
先生が今頃ターボがかかり
教員室に小走りで戻っていった
大柄なボディに相応しい
重低音で走っていたら
庭の手入れをしてた
教頭W16クワッドターボ8リッターの  
バーコード葛城に
廊下を走るな!!と一喝されていた
さすがブガッティシロン
趣味がこうじて買ったが破産寸前の
教頭V16クワッドターボ8リッターの
怒気は廊下中に轟音をあげて
響き渡った
V8 4リッターの真壁先生が
急に速度を緩めて
しかし、早歩きで
600ccのオレのテストを取りに教員室に消えていった
まあ、600ccのオレにとって
赤点さえ回避してれば
いいんだけど
車検さえ通って街乗り出来れば
オレのスペックではいいんだから

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真鯛