メロン星人の日記 その3
ある日、私メロン星人幹部は
王の寝室に呼び出された
どうなされました!我が主よ!
王は大変疲弊していた
果汁を噛み締めるように王は重たい口を少しづつ開いた
王を最近悩ませているのが
地球という惑星で推していた韓流アイドルが人気絶頂で引退した事
それに付け加え
最近、我が星にやってきた
パンプキン坊やに懐柔された
勢力が着々と力をつけつつあり
政権打倒を目指していると
確かな裏付けのある筋からの
情報を得たことだ
メロン星は絶対王政を敷いており
今まで自然に地面から湧いて出てくる
メロンを細々とほかの惑星に売ることで成り立っていた
私も国民もそれでいいと思っていた
変わらないことがいいこともある、、、
と思っていたしそんな
王の星策がみんな大好きだった
平和な星だったメロン星権を
打倒するものなど今まではいなかったのだ
なんでも反抗勢力は資本主義なるものを
掲げているらしい
それでは持つものと持たざる者の
貧富の差は拡大するばかりだ
これは大変由々しき事態である
王はいつ自分の首を狙って
対抗勢力から狙われるかヒヤヒヤしている まるで冷蔵庫の中のマスクメロンのような気持ちだ
と仰った
無理もない気持ちが動転しているのだろう
その証拠に昨晩、謎の不審火により
素早い兵士たちの尽力があり
鎮火したものの
こんがりと城へ続く階段が
こんがりと焼きメロン状態なのだ
メロンで出来ている我々の城は
ジュクジュクと音を立てるばかりで
燃えたりしないのだ
ただ、あれはあれでなんとも香ばしい香りがする
私は心のレシピ本に焼きメロンと
付け加えた インスタ映えも抜群だ
まだ戦いは始まったばかりだ
王と共に平和な星権を取り戻すんだ
そう心に固く誓って
私は焼きメロンを頬張っている
真鯛
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